花


心構え

佐土原町の広瀬北小地区は学童クラブもなく、放課後の保育を必要とする子どもたちの拠り所が何もありませんでした。学童クラブの新設を行政に求めつつ、「今」学童クラブを必要としている子どもたちの「放課後の生活の拠点を」という思いから広瀬北小学校の父母たちがPTAの組織の中で作ったのが、この「広北小児童クラブ」です。

運営の中から利用する側の視点に立った思いから、広北小児童クラブではこれら市立学童クラブが取り組んでいない「4年生以上の高学年児童の受け入れ」「労働時間のフレックス化に対応した保育時間の延長」「6年生まで安心して預けられる保育」「子どもたちの自主性や意欲を引き出し、積極的に仲間たちとともに育ちあう保育」に取り組もうと思っています。

そのことから新たに、広北小児童クラブの父母と職員とで「NPO法人・のびーの宮崎」を設立し、広北児童クラブの運営を移管、同時に従来の形式とともに、活動を開始しました。

新しい形でのスタートを切った「広北児童クラブ」は、父母と職員がともに協力して自主的に保育内容を作っている「新しい地域の子育て共同体」として、また、「新しい荒れ」と呼ばれる子どもたちを取り巻く深刻な状況の中での「子どもたちの心の拠り所」として、今後の活動が期待されています。

広北小児童クラブの特色

・1年生から6年生まで通うことができます。(市立学童は3年生まで)異年齢集団でたくましく、高学年は低学年に対する思いやりやリーダーシップも育ちます。

・外遊びも公立学童に比べ範囲が広く、久峰公園まで足を伸ばします。低学年は高学年と一緒に出かけるか、指導員が付き添います。最低限のルールはありますが、基本的に子どもの希望にそった遊びを楽しむことができます。

・保育時間中にピアノや習字などの習いごとに行けます。行った後はクラブに戻ってくることができます。(市立学童は早帰り扱いとなり、クラブに戻ることができません)

・平日だけでなく、長期休暇期間中も通常18時まで、さらに延長保育があります。昨今、子どもをめぐる物騒な事件をよく耳にします。18時(長期休暇中は17時)帰宅後の子どもひとりでの留守番は、親にとっては悩みの種ではないでしょうか。広北小児童クラブでは、延長保育があるので安心です(18時以降はお迎えが必要)。別途シッターを雇ったり、ファミリーサポートを利用するより、低料金ですみます。

・連絡帳だけでなく、毎日発行の「広北っ子つうしん」で子どもたちの様子を知ることができます。広北っ子ML(メーリングリスト)もあり、親・指導員間での情報の共有化を図っています。

・保護者同士の交流も今後は持つようにしていきます。

夏休みは−

・朝の学習時間あり。宿題も完璧!?

・夏といえばキャンプ!1泊2日の野性味あふれるキャンプ企画します。

広北小児童クラブの約束

広北小児童クラブは、憲法・児童福祉法・母子福祉法・学校教育法などの関連法令を遵守・参照しつつ、施設設立の目的を達成するために、以下の観念に基づいた学童保育事業を行います。

特にお子様については、生涯にわたる人間形成の基礎を培う重要な時期でありますので、受託する業務における責任の大きさを受け止め、担当者全員の専門知識・技術の研鑽に努めます。

また施設については、お子様が健康的かつ安全で、情緒の安定した生活が出来る環境を、ご提供し続けることに注力いたします。

広北小児童クラブは常に利用するご家庭の最善の利益を考慮し、利用者の豊かな生活を増進させるための努力を続けて参ります。

「広北小児童クラブがお子様に出来る4つのこと」

・一生ものの教養として礼儀、作法、しつけを身につけていただきます。

・集団(公)の中で自分(個)を活かすことが出来る保育を実施します。

・お年寄りとの触れ合いや、交流する機会を大切に致します。

・自分が通った児童クラブとして「誇らしく」思える施設であり続けます。

「広北小児童クラブがお母様に出来る4つのこと」

・子育てを一緒に考え、一緒に成長して参ります。

・ご家族の「食事」や「健康」についてのご提案を致します。

・職場への復帰等、社会への参画を支援する役務を提供致します。

・新しい生活観のご提案を通じて、新しい母親像、新しい子育て像を創造します。

保育指針

児童クラブにおいては、子どもたちが豊かに成長していく可能性を伸ばし、日常の生活を通して自立心を育てることを大切にしています。また、他人に対する思いやりや連帯意識を育てながら心身共に健康で意欲的な児童を育てて行きます。ひとり、ひとりの児童を理解し、自主性・自発的な活動への意欲と態度の形成を促しながら、健全な遊びを通して、自主性・社会性・創造性を養うことができるように活動を援助してください。

活動

児童クラブでは、遊びを基本的な活動に位置づけ、子どもたちが生み出す遊びに適切な援助を加えていくことにより、遊びの内容を豊富にし、遊び中心に心身の発達を促していきます。
児童に対して指導員が遊びの援助をしていくには、次の事項に留意する必要があります。

遊び仲間

クラブ児童同士の関係作りを重視し、友達の自由な受け入れを進める。
児童クラブのなかで、全員一緒に取り組む活動や、おやつその他の係行動等も大切であるが、しばしば時間が寸断されるために遊びへの意欲、集中力を欠くことないよう留意する。

導員の係わり方育

保育においては、保育士の言動が子供に大きな影響を与えます。ですからひふみ童にて保育に携わる者は、常に研修等を通じ、自らの人間性と専門性の向上、倫理観に裏付けられた知性と技術の習得に努め、よりよい保育を提供する準備を行います。具体的には、以下の諸事項に留意して行います。

  1. 児童が自主的に生み出し展開している遊びに対しては見守るようにする。
  1. 必要に応じて遊びが、より豊かなものとなるよう発展の糸口を助言する。
  1. 素材や用具を用意する。
  1. 児童に対しては、体調が悪い、心配ごとがあるなど、その原因となつていることを探り、それを取り除くことで児童を心理的に解放し、情緒を安定させるように配慮する。児童によっては、しばらく見守ることにより自発的に活動しはじめる場合もあるので、せつかちに対応しないほうがよい。
  1. 遊ぶ意欲、仲間作りのきっかけとして、指導員が一緒に遊びに係わることにより、児童との信頼関係を高めて行く。
  1. 活動的に見えなくても、児童にとって遊びの世界が展開している場合もあるので、個々の児童の個性にあった遊び方を受け入れるようにする。時には、ひとり遊び、あろいはボーッとしている自由も、児童の一つの選択として大切にして行きたい。

保育の環境

生活時間の大半を過ごす空間を採光・換気・保湿・清潔の環境保険の向上に努め、危険の防止と災害時における安全の確保について十分な配慮を行います。

日本的な親しみとくつろぎの場となるとともに、いきいきと活動が出来る場となるような配慮を行い、広北小児童クラブ施設内が常に快適な空間であることに努めます。

広北小児童クラブで行う保育においては、お子様の健康と安全は極めて重要な事項であり、一人一人のお子様に応じて健康・安全に留意するとともに、全体のお子様の健康を保持し、安全を守るように心掛けることが大切だと認識しております。

そのためには、一人一人のお子様の心身の状態や発育・発達の状態を把握し、次項の諸事項に基づいて、日々健康で安全な保育が実施されるよう努めます。

保育の実際

  • お子様の日々の健康状態を把握するために、学校側と連携して保護者の方からの情報など、適切に把握するように努めます。その場合、児童クラブとしての守秘義務の徹底を図ります。
  • お子様には各人の状況に応じた健康の維持増進が必要であり、保育の中で積極的に体力作りを導入するように配慮する。
  • 体力作りは一人一人のお子様の状態・季節・気候に応じてその項目・程度を決めて安全に注意して実施する。
  • 入所に際しては、事前に一人一人の健康状態や疾病異常などの把握が出来るように留意する。
  • 保育中に体調が悪くなったお子様については、かかりつけ医師などと相談して、適切な処置が行えるように配慮する。
  • 保育中に感染症の疑いのある病気のお子様を発見したときには、かかりつけ医師などと相談して指示を受けるとともに、保護者の方との連絡を密にし、必要な処置をとる。
  • 所内で感染症の発生が分かったときには、医師の指導のもとに他の保護者の方にも連絡を取り、協力を求める。
  • 学校伝染病として定められている病気にかかったお子様が再び児童クラブに通い始める時期は、その出席停止期間を基本として、お子様の回復状況に応じて、他のお子様への感染の防止が図られるよう、医師の意見を踏まえて、保護者に依頼する。
  • 不時の事態に備え、必要な救急用の薬品、材料を準備するとともに、救急処置の意義を正しく理解し、指導員としての処置を熟知するように努める。
  • 日常における投薬、処置については、そのお子様のかかりつけ医師の指示に従うとともに、保護者との連携を密にするように努める。また、対象となるお子様に対する扱いが特別なものとならないように配慮し、他のお子様または保護者の方に対しても、病気を正しく理解出来るように留意する。
  • お子様の発達に合わせた安全指導の必要性を認識し、適宜その実施に努める。
  • 災害時に備え、職員その他の人達による組織作りを行い、その役割分担などを明確にしておく。
  • 指導員は避難訓練の意義を理解し、適宜それを行い、必要な機材、用具などの使用法を熟知しておく。
  • お子様の通所は、入会時に登録した保護者の方が責任を持って行うことを原則とし、責任ある人以外の人にお子様を同行させないようにする。お子様と保護者の方の本人確認を徹底すること。
  • 虐待の疑いのあるお子様の早期発見とお子様やその家族に対する適切な対応は、お子様の生命の危機、心身の障害の発生防止につながる重要な保育活動だと位置づけます。そのため虐待が疑われる場合には、お子様の保護とともに、家庭の養育態度の改善を図るために、医師や地域の児童相談所、福祉事務所、児童委員、保健所や市区町村の保険センターなどの関連機関との連携をとる。
  • 一時保育におけるお子様の手段構成は、定型的・継続的な通常保育と異なることから、一人一人のお子様の心身の状態・保育場面への適応状況などを考慮して保育するとともに、通常保育との必要な関連性を配慮しつつ柔軟な保育を行うように努める。

copyright2006 のびーの宮崎 All right reserved